2013年03月26日 |
名大とニコン、再生医療向け培養細胞の品質管理技術を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は26日、名古屋大学とニコンが、これまで染色するなど細胞を破壊する方法でしか数値化ができなかったヒト間葉系幹細胞の分化度(品質評価)を、培養した細胞の顕微鏡画像をコンピュータ解析するだけで、非破壊的・定量的な評価と事前予測を可能にする技術を開発したと発表した。 今回の技術開発により、骨再生治療の分野で約2-3週間かけて行う分化培養の成功率を、日々の細胞画像の情報から高い精度で予測することが可能になる。また、医師の努力と時間を投じて準備する必要があった治療用細胞の品質管理が、画像撮影だけで自動化できるとともに、再生治療の効果が最大化する最適な治療日を設定することもできるようになる。 今回の成果は、「今後、ニコンの細胞培養観察装置バイオステーションCTの画像解析プログラムとして、今後製品化する予定だが、発売時期は未定」(加藤竜司・名古屋大学大学院創薬科学研究科准教授)としている。 |