2013年04月01日
日本触媒、“信頼回復”へ 再発防止対策
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:日本触媒

日本触媒の池田全徳社長は3月29日、事故調査委員会(委員長:田村昌三東大名誉教授)から姫路製造所の爆発・火災事故の原因と再発防止策についての報告を受け、この提言に基づく同社の「再発防止対策」を発表した。

同社長は「安全活動はこれまでも全社を挙げて取り組んできたが、“技術力”への自負が過信につながり、足元が揺らいだ」と反省するとともに、「今後は一人ひとりが当事者意識をもち、真に“社会から信頼される化学会社”を目指して再出発します」と再発防止への決意を述べた。

<再発防止対策>

■再発防止対策の水平展開
(1)リスクアセスメントの確実な実施
・アクリル酸等反応性物質の管理状況を再点検
・非定常作業管理、プロセス等の変更管理などのルール見直しと実践
・異常(重合反応の開始など)時の想定と対応方法の明確化

(2)安全技術情報の収集、共有化
・社内外事故情報の収集活用体制の再整備
・安全に係わる技術情報(物質危険性など)の収集活用体制の再整備

(3)教育、訓練の強化
・教育内容と方法の見直し
・マニュアル類の充実と周知徹底

■安全優先の風土
・安全ルールを順守する組織・環境づくり
・安全ルール順守の徹底と風土づくり
■安全対策実施状況の検証
・第三者による検証
・定期的な検証体制の見直し