2000年12月06日 |
バイエル、世界最大のPCメーカー目指し投資を積極化 |
100億ユーロ投じて5年以内に倍増~130万トン体制へ |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:バイエル |
独バイエルは現地時間の6日、2005年までにPC(ポリカーボネート)事業に10億ユーロを投資し、5年以内に世界最大のPCメーカーを目指す、と発表した。具体的にはタイや中国における新増設を中心に生産能力を拡大、現在の2倍の規模となる年産130万トン体制を構築する考え。 同社プラスチック事業部門のゼネラルマネージャーであるHagen Noerenberg博士は、「我々は、マクロロン(商品名)の生産能力を2005年までに、現在の年産65万トンから130万トンに倍増することを計画している」と語った。バイエルは、戦略上世界の重要な経済地域に位置付けた合計5カ所のPC生産センターを持つことになる見込みで、同博士は「世界中のユーザーのニーズに応えることができるようになる」と野心的な増強計画について説明している。 今回の設備投資のメインとなるのは、バイエルも2桁の成長を期待しており、最も成長が著しいアジア太平洋地域で、現在はタイ・マプタプットに年産5万トンの生産能力を有しているのみであるが、2段階の大幅な増強により2005年までに35万トンに引き上げる。また現在進めている中国・上海の計画も含まれており、2003年に年産5万トン設備を建設、2004年末にはこれを10万トンに倍増する。 また同社の予定では、欧米でも早急に増強を進めていく考えだ。欧州では独ユルディンゲンとベルギー・アントワープの2拠点合計で2005年をめどに50万トンに増強する。また同時に米国テキサス州ベイタウンは、現在の年産18万トンから35万トンに拡大する方針。 なお欧州では、今年8月に高粘度グレードを狙ったメルトカーボネートプロセスを採用した年産4万トンの新設備が稼動している。昨年から今年にかけてPCメーカー各社が相次いで新増設計画を打ち出しているが、バイエルはこれらの積極投資により、世界的なトップメーカーである米ジーイープラスチックスをも抜き、世界最大のPCメーカーを目指す。 <参考1>http://www.c-nt.co.jp/news/bayer_pc.html" target=top>バイエルグループのポリカーボネート生産体制 <参考2>(注)http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/pj/pjpc>世界のポリカーボネート新増設計画 (注)は、Eメールサービス会員の方のみご利用いただけます。 ※iモードではご覧になることができません。 |