2013年04月02日 |
帝人、バイオPC樹脂の改良技術開発を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人はこのほど、植物由来のバイオポリカーボネート(PC)樹脂である「PLANEXT」を改良し、高い耐熱性と耐衝撃性を両立する技術の開発に成功したと発表した。 同社は、バイオPC樹脂を一般用途から自動車・エレクトロニクス用途など幅広い市場で用途展開を進めているが、石油由来のPC樹脂に比べて耐熱性が低いことや、耐衝撃性が低いことが課題だった。 今回開発した「PLANEXT D-7000」は、分子設計を見直すことにより耐熱性120℃(従来は98℃)を引き上げるとともに高い耐衝撃性を有するだけでなく、業界トップクラスの高い難燃性を付与することも可能にした。また、石油由来PC樹脂に比べても高い表面硬度や耐候性、耐薬品性を有しており光線透過率(92%、石油由来PCは89%)も高く、透明性を要求される用途にも適している。 このようにトータルバランスに優れた新しいバイオ素材・次世代透明素材として、エレクトロニクスや建材、エクステリアなどの新たな市場開拓を進めていく方針である。松山工場(愛媛県松山市)で数年以内に年産3000トン規模の量産体制構築を目指す。 |