2013年04月09日
三菱ガス化学、カリブ海でメタノール、DME生産
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱商事
新潟工場 ジメチルエーテルプラント

三菱ガス化学と三菱商事は9日、カリブ海のトリニダード・トバゴに、メタノール年産100万トン、ジメチルエーテル(DME)同10万トン設備を建設し事業化を検討すると発表した。同国政府が協力、現地企業のニール・アンド・マッシーと日本側2社の計3社でまずFS会社を立ち上げる。
初期投資額は約8.5億ドル(約840億円)の見込み。2016年度中の生産開始をめざす。

メタノールは主に天然ガスから生産され、接着剤、農薬、塗料、合成樹脂、合成繊維原料など幅広い用途をもつ。
最近は次世代自動車として開発が進められている燃料電池車の燃料
用水素の原料として注目されている。

メタノールの世界需要は年間約6000万トン、今後も年率4ー5%の成長が見込まれている。

三菱ガス化学はサウジアラビアに年産500万トン、ベネズエラに160万トン、ブルネイに85万トン、計745万トンの生産設備をもつ世界第2位のメタノールメーカーだが、新たな拠点を築くことで事業基盤のさらなる強化を図る。生産したメタノールは北米、南米などに向けて輸出する。

また液化ガスのジメチルエーテルは、次世代クリーンエネルギーとして、LPG 代替や自動車・発電向けディーゼル燃料代替分野、家庭用スプレー材などの分野に需要拡大が見込まれている。

【ニール・アンド・マッシー社の概要】
(1)本店所在地 : 63 Park Street, Port of Spain, Trinidad &Tobago, West Indies
(2)事業内容 : 卸売、不動産、自動車販売・メンテナンス代理店、産業用ガス製造供給、ホテル経営など幅広い事業をカリブ全域で展開
(3)代表者 : Arthur Lok Jack
(4)設立 : 1932 年
(5)従業員数 : 8,988 名(連結ベース、2012年9月30日時点)


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1365473956.pdf