2013年04月10日 |
三菱樹脂、平塚にハイバリアPETボトル製造ライン新設 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱樹脂 |
三菱樹脂は10日、ワインなどのアルコール飲料や食用油向けの容器として、ハイバリアPETボトルの需要が伸びているため、平塚工場(神奈川県)に新製造ライン建設を決めたと発表した。 総投資額は約10億円で、営業運転開始は2013年11月の予定。これにより生産能力は2倍強に増大する。 同社のハイバリアPETボトルは、DLC(ダイアモンドライクカーボン)技術(注)をベースにしており、一般的なPETボトルと比較して、酸素などのバリア性(遮断性)に優れている。このためボトル内容物の品質劣化をより抑えることができる。 またガラスびんや紙パックと比べても軽量で持ち運びしやすく、破損しにくいなどの特長がある。 最近はワインや清酒の販売が好調なこともあり、PETボトルの需要もさらに伸長が見込めるとして今回の新ライン建設となった。 【用語の解説】 ■DLC(ダイアモンドライクカーボン)技術とは :真空状態にしたPETボトルにアセチレンガスを充填しプラズマを発生させることで、薄い炭素膜を内面に蒸着させ、酸素などのバリア(遮断)性を大幅に向上させる技術。 一般的なPETボトルと比べ、酸素で約10倍、炭酸ガスで約7倍、水蒸気で約5倍のバリア性を有する。同技術はキリンビールなどが特許を保有している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1365560170.pdf |