2013年04月12日
カネカ、間葉系幹細胞分離デバイスを欧州で販売
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは12日、再生・細胞医療で使用される間葉系幹細胞(MSC)を骨髄液から安全かつ効率よく分離するセレフィックBM(間葉系幹細胞分離デバイス)の欧州での医療機器承認を取得し、子会社のカネカ ファーマ ヨーロッパを通じて欧州での販売を開始したと発表した。

セレフィックBMによるMSCの分離法は、従来の遠心分離により細胞を分離する方法とは大きく異なり、特殊な不織布フィルターを使用することにより遠心分離をすることなく閉鎖系で骨髄液を処理することができる。

このことから、患者間の細胞の取り違えや外部からの雑菌の混入を防ぎ、また、ウイルス等に感染した細胞を調整する場合でも技術者の安全が向上する。更に従来法よりも5分の1程度の時間で処理できること、技術者の技量に関係なく同じ効率で細胞を分離できることから、今後、MSCを分離する標準デバイスとすることを目指す。

セレフィックBMは、2009年10月から国内で理学機器として販売していたデバイスに、さらに閉鎖系を向上させるなどの改良を行い、今回、医療機器として承認を受けた。