2013年04月16日
横浜ゴム、タイヤの「新インナーライナー」開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:横浜ゴム

横浜ゴムは16日、トラック・バスなど商用車用タイヤの空気圧保持能力を大幅に向上した新インナーライナー技術を開発したと発表した。

新インナーライナーは従来と比べて空気漏れを約30%抑制することができ、タイヤを設計する上で、空気圧保持能力の向上や軽量化が可能となる。

2013年4月から国内工場で生産するタイヤに採用し、海外工場にも順次展開していく方針である。

インナーライナーとは、チューブレスタイヤの内面を覆うゴムシートのことで空気漏れを抑制する機能をもつ。
今回開発した新インナーライナーには、タルク(水酸化マグネシウムとケイ酸塩からなる粘土鉱物)を微粒子化した「偏平タルク」をゴム内に層状に配合した。この「偏平タルク」が空気の透過経路をブロックすることで空気漏れを大幅抑制することに成功した。

タイヤの空気圧低下は、自動車の燃費や安全性に悪影響を及ぼすことから、同社では空気漏れを抑制するインナーライナー技術の研究・開発に注力してきた。