2013年04月18日
プラ循環協、ケミカルリサイクル前処理技術合理化へ
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

プラスチック循環利用協会(旧プラスチック処理促進協会)は、平成24年度使用済プラスチックのリサイクル技術開発補助事業として、「容器包装プラのケミカルリサイクル前処理方法の合理化プロセスの検討」を行った。

その結果、最適前処理プロセス、RCP(ロータリーチャネルポンプ)と簡易押出機の組み合わせ(合理化プロセス)プロセスを開発し、接触分解石油化学原料化設備との連続運転を実施した。

目標の5時間逆流なしでの連続運転で、石油化学原料の要求をほぼ満足する油を得た。また、経済性では、投資回収年が1.8年との試算結果を得た。なお、材料リサイクル事業者の残渣処理の場合、油回収率が60%と低く石化原料での採算性は厳しく、希釈材としての自社燃料利用を想定して投資回収年は3.5年となった。

プラスチックのケミカルリサイクル事業者は、リサイクル設備投入前に複雑な工程を要していることが、コストを押し上げる要因になっている。競争力のあるケミカルリサイクル前処理が実現すれば、再商品化費用が下がり、リサイクルに要する費用の低減が期待できる。