2000年12月05日
ジャパンエナジー、米国半導体事業子会社譲渡で通期連結業績予想を修正
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ジャパンエナジー

 ジャパンエナジーは5日、米国子会社ジー・エー・テックを通じて全株式を保有する米国半導体事業子会社エーエムアイ・スピンコ(AMI)の株式80%を、12月下旬をめどに、米国のフランシスコ・パートナーズおよびシティコープ・ベンチャーキャピタルの2社に譲渡する、と発表した。またこれにともない、2001年3月期の連結業績予想を修正する。
 AMIは、特定用途向け半導体(カスタムIC)の生産・販売を手がけており、IT関連需要の増大を背景に業績も順調に推移しているが、ジャパンエナジーは、「電子材料部門の事業領域を世界的にファーストベンダーとなり得る分野に特化する」という基本戦略に沿って、今回の譲渡を決定したもの。このためAMIは、今回の株式譲渡後も引き続き株式公開を目指す考え。
 今回の譲渡にともないジャパンエナジーは、約4億2,000万ドル(約460億円)のキャッシュを取得、この譲渡収入から譲渡費用および税金役40億円を差し引いた約420億円分が、同社の連結純有利子負債の削減に寄与する見込となっている。またこの譲渡収入については、ジー・エー・テックの借入金返済など連結財務体質の改善に充当する予定。
 この結果、約2億ドル(約220億円)の株式譲渡益(税引後)が発生するため、次の通り連結業績予想を修正する。

[2001年(平成13年)3月期連結業績予想修正]
修正値(前回予想)増減額 増減率の順(単位:億円、%)
◇売上高 21,800(21,800)0 0.0
◇経常利益 660(660)0 0.0
◇当期純利益 470(250)220 88.0