2013年04月24日
帝人、放射線を遮蔽するアラミド製品を開発
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:帝人

帝人は24日、放射線(X線およびγ線)を遮蔽するアラミド繊維織物およびアラミドペーパーを開発したと発表した。5月上旬からサンプル供給を開始し、放射線量の高い場所で使用される防護衣料やシート材などの用途を中心に市場開拓を進めていく。

これらの製品は、帝人グループが製造・販売するパラ系アラミド繊維「テクノーラ」および「トワロン」に、放射線遮蔽性に優れたタングステン粒子をブレンドして製造した。

一般に、高比重の金属を繊維に配合して製糸するのは困難とされているが、帝人では「テクノーラ」および「トワロン」の紡糸法や素材特有の物性を活かして実現した。

同社は、これらの開発製品について5月上旬からサンプル提供を開始し、医療や震災復興、放射線実験などの分野に向けて、放射線量の高い場所で使用される防護衣料やシート材を中心とした用途向けに展開する。