2013年04月26日
東レ、部分バイオPBTの重合と成形品の試作に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは25日、米国ジェノマティカ(本社・カリフォルニア州サンディエゴ市、クリストファー・シリングCEO)と共同で、同社のバイオプロセス技術によって製造された1.4-ブタンジオール(バイオBDO)を用いた部分バイオマス原料由来ポリブチレンテレフタレート(部分バイオPBT)のベンチスケール(中規模設備)での重合に成功したと発表した。

また、この部分バイオPBT、従来の石油由来のPBTと同等の物性と成形性を有していることを確認しており、成形品の試作にも成功した。今回、ベンチスケールでの重合に成功したことで、部分バイオPBTの商業規模での量産にメドをつけた。

東レでは、今年度からユーザーへの部分バイオPBTのプレマーケティングを実施し、サンプル提供を開始する計画である。その結果を踏まえ、ジェノマティカ社のバイオBDO製法のライセンスを受けた製造者の供給体制が整い次第、部分バイオPBTの上市を検討していく考えである。