2000年12月05日
東ソー、来年1月1日に米国の石英ガラス子会社4社を合併
社名をトーソー・クォーツに変更~統一ブランドで世界展開
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは5日、石英事業のさらなる効率的な世界展開を目指し、2001年1月1日付で米国の子会社4社を合併して新たに「トーソー・クォーツ Inc.」そ設立、同時に日本石英硝子を「東ソー・クォーツ」、ニッポン・シリカ・グラス・ヨーロッパを「トーソー・クォーツ Ltd.」、トーソー・クォーツ・タイワンを「トーソー・クォーツ Co,Ltd」に社名変更する、と発表した。また、今年10月1日付で社名変更した東ソー・エスジーエム(旧山口日本石英)に続いて、2001年1月1日付でニッポン・シリカ・グラスUSAを「トーソー・エスジーエム USA Inc.」に社名変更する。この結果、国内外とも石英ガラスの加工製品は「TOSOH Quartz」、素材製品は「TOSOH SGM」の統一社名、統一ブランドで事業展開していくことになる。
 東ソーの石英事業は、1936年に日本初の石英ガラスメーカーとして設立された日本石英硝子の経営権を1986年に買収したことに始まり、1980年代後半から米国企業を買収、1990年代に入りアジア地域への展開を経て規模を拡大、世界展開を進めてきた。ただし、これまでは社名およびブランド名が個々の企業により異なっていたが、今回の施策によりグローバル・ワンカンパニーとして、全世界のユーザーに対し「TOSOH」ブランドでサービスを提供することができるようになるとしている。
 なお東ソーの石英事業は、半導体製造装置用の治具をはじめ、ステッパ-レンズや液晶基板、フォトマスクなど半導体や電子産業向けに石英ガラス素材や加工製品を製造・販売を行っているが、情報・通信関連向けに世界的に需要が拡大するなか、2000年度は30億円を超える設備投資を実施している。また現在の連結売上高約200億円を5年以内に500億円まで拡大していく方針。