2013年05月01日
信越化学、次亜塩素酸ソーダ 1・5万トン設備を新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:信越化学工業

信越化学工業は1日、直江津工場(新潟県)に次亜塩素酸ソーダ年産1万5000トン設備が完成し操業開始したと発表した。

次亜塩素酸ソーダは、アルカリ性の滅菌剤として上下水道や飲料水などの殺菌用に広く使用されている。
だが、化学的に不安定で、経時変化が激しいため、長時間の輸送や保管が難しいという問題があり、これまでメーカーも限られていた。東日本大震災では北信越など一部地方に供給不足が生じ、水道水の安全性維持が危惧される事態ともなった。

今回完成した新設備は、2010年に日本水道協会が制定した、改正水道法に基づく「特級」規格に対応。食塩などの含有量を低減した高品質の次亜塩素酸ソーダを生産する。同社では“安全でおいしい水”という社会ニーズに応えたとしている。