2000年12月04日 |
日本オキシラン、PO供給不足が深刻化、輸入増量見通し立たず |
来秋PO1万トン/SM2万トン増強 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:昭和電工、日本オキシラン、三井化学、ライオン |
日本オキシランはPO(プロピレンオキサイド)の旺盛な需要に対応するため、米国側親会社のライオンデル・ケミカルに輸入量の増量を申し入れていたが、米国側にも余力がないとの回答があった。このため当面はショート状態が続くとしている。 一方、同社は、千葉工場のPO/SM(スチレンモノマー)併産設備をサイド手直し増強する方針を決めた。 同社はPO年産17万5,000トン/SM同36万7,000トンの併産設備がフル操業中だが、POは昭和電工、三井化学の事業撤退を機に供給を肩代わりしたこともあり、供給力不足が深刻化している。 このため親会社の米ライオンデル・ケミカルから2万トンを輸入、さらに増量を申し入れていたが、米国側も国際的な需給ひっ迫を理由に応じられないと回答してきたという。 こうした事情から同社では、来年秋をめどにデボトルでPO約1万トン、SM2万トン程度の増強をするとしている。 |