2013年05月15日

三井物産、米国でセラニーズ社とメタノール合弁事業化

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：三井物産

三井物産は15日、米国化学品大手のセラニーズ　コーポレーションとの間で、折半出資による事業会社を設立し、テキサス州クリアレイクのセラニーズ社工場内でメタノール製造を行うことで合意し、合弁契約書を締結したと発表した。 三井物産は、米国シェールガス・オイル革命により安定供給と価格競争力が期待できる原料ガスの優位性に着目し、世界第2位のメタノール市場である米国で事業参画の機会をうかがっていた。 一方、メタノール需要家であるセラニーズ社は、パートナーとの合弁によるメタノール製造事業を検討しており、今回、両社の意向が合致し、合弁事業化で合意した。 両社の合意によると、三井物産100％出資の米国子会社とセラニーズ100％出資の米国子会社が折半出資でテキサス州に合弁会社を設立、年産約130万トンの大型プラントを建設し、2015年央の稼働開始を目指す。原料の価格競争力に加え、セラニーズ社のインフラを活用することで建設費用を抑え、コスト競争力を高める。総プロジェクトコストは、約8億米ドルを見込んでいる。 製造したメタノールは、両社が引取り、三井物産は主に米国内で販売し、セラニーズ社は自社の川下製品の原料として使用する。