2013年05月16日 | |
竹下・宇部興産社長、「新中計はチェンジから」 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産 |
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宇部興産の竹下道夫社長は16日、2013-15年度の3カ年新中計「チェンジ&チャレンジー更なる成長に向けて」を発表した。 基本方針を(1)持続的成長を可能にする収益基盤の強化(2)グローバルでのグループ力最大化(3)資源・エネルギー・地球環境問題への対応と貢献ーとした。 数値目標として、2015年度の営業利益550億円以上(12年度299億円)、自己資本2700億円以上(2155億円)。 また経営指標として、売上高営業利益率7%以上(4.8%)、総資産事業利益率(ROA)7%以上(4.8%)、自己資本当期利益立(ROE)12%以上(4.0%)を掲げた。ターゲットとして、2020年度の営業利益800億円以上を目指す。 竹下社長は新中計のキーワードについて「チャレンジよりもチェンジだ」と強調した。「これまでの延長でなく、物事のやり方や考え方を変えていきながら、チャレンジ精神をもって新しいことに挑戦していく」と力を込めた。 事業戦略では「化学部門の収益力増強」として、カプロラクタム事業の徹底した構造改革推進を挙げた。同事業の位置づけを「アジア市場のプレゼンス追求」から「安定的でコスト競争力のあるナイロン原料へ」と見直す。ナイロン樹脂では高付加価値化を推進し、積極的拡大を図る。 機能品・ファイン部門は、エレクトロニクス・家電業界の動向に対応してグローバルにユーザーの多様化を進め、収益基盤の強化・拡大につとめる。競争が激化している電解液は合弁・提携による供給体制整備を図り、車載用途の本格立ち上がりに備える。 15年度までの3年間の設備投資・投融資額は1400億円。研究開発費は450億円。電池材料事業の拡大とナイロン樹脂事業の強化、合成ゴム事業のグローバル化、セメント事業の安定化などを「戦略的投資案件」に位置づける。 |