2013年05月24日 |
三菱レイヨン、芯鞘構造の新素材を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱レイヨン |
三菱レイヨン・テキスタイル(本社・大阪市北区、福沢隆社長)は、芯鞘構造新素材「キスト」を開発したと発表した。 芯鞘構造とは、1本の繊維が芯部と鞘部の二層からなり、異なる性質と素材を組み合わせてさまざまな機能を発揮することのできる複合紡糸技術のことで、世界初技術。 今回は、芯部に低結晶性セルロースと鞘部のアセテートを用いた特殊構造の指定外繊維糸と、特化ポリエステル繊維との複合素材(テキスタイル)を開発した。 芯部の低結晶性セルロースは、後加工での成分改質向上により高い吸湿性を生み、べたつきや蒸れ感を抑える。また、肌に触れると、特殊構造の指定外繊維に含まれる水分が素早く蒸発し、アセテート繊維の特徴でもある気化熱の作用によってひんやりとした感触が生じる。 同社は、2014年春夏向けに高級婦人衣料ブラウス素材として販売を開始する。 |