2000年12月01日
塩ビの上期業績は増収ながらなお赤字が継続
10社合計で61億円の経常赤字
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:ヴイテック、チッソ、三菱化学

 通産省基礎産業局が1日に集計した塩ビ樹脂メーカー10社の今年度上期(2000年4~9月期)における塩ビ樹脂部門の業績は、10社合計の売上高が907億円、経常損益が61億円の赤字、売上高経常損益率がマイナス6.7%となった。
 これらを前年同期に比較すると、売上高は1.6%増、経常損失は29.1%縮小、売上高経常利益率は3.0ポイントの改善となる。
 塩ビ樹脂業界(ただし、今年度からは三菱化学、東亜合成、チッソの各社が抜けて、ヴイテックが加わっている)の経常損益は92年度いらい赤字が続いており、今年度上期も減額ながらなお赤字から脱却できなかったわけ。しかし、各社とも合理化に懸命に取り組んでおり、その成果は着実に現れつつあると言える。下期は、原料価格の高騰分を製品価格にどこまで転嫁できるかにかかっている。


http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/finance/2000pvc>塩化ビニル樹脂製造業10社の塩ビ樹脂製造部門の収益推移(表)
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