2013年06月05日
理研など、塗るだけできれいに配列する半導体ポリマー開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所(野依良治理事長)は4日、高輝度光科学研究センターと共同で、塗布型有機薄膜太陽電池で重要なエネルギー変換効率向上に欠かせない結晶性と配向性、さらに印刷プロセスへ適用するための高い溶解性を併せ持つ半導体ポリマーの開発に成功したと発表した。

高結晶性・高配向性・高溶解性を実現した塗布可能な半導体ポリマーを開発した。
とくに、太陽電池素子のエネルギー変換効率は、従来の5%から8.2%に改善し、モデル素子で電荷移動度を評価したところ、1ケタの向上を確認した。

今後、塗布型有機太陽電池の開発に重要な分子設計指針をもたらし、エネルギー変換の高効率化に貢献できると期待されている。