2013年06月05日
武田薬品、医薬品一次容器にバイオマスPEボトル採用
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は5日、医薬品の一次包装容器(医薬品に直接触れる包装容器)として植物由来ポリエチレン製ボトル「バイオマスポリビン」を採用し、高血圧症治療剤「アジルバ錠」の同容器入り製品(500錠バラ包装)の生産を開始したと発表した。

バイオマスポリビンは、サトウキビ由来のバイオエタノールを原料としたプラスチックを材料としているため、従来の石油由来ポリエチレン製ボトルと比較して、二酸化炭素排出量の削減が可能となる。

同社が採用するバイオマスポリビンは、ボトル原料の90%以上に植物由来ポリエチレンを使用しており、日本バイオプラスチック協会の「バイオプラマーク」を取得済み。

とくに、バイオマスポリビンが水分透過や落下衝撃性等の機能性、医薬品の品質への影響に関する検証を行い、従来のポリエチレン製ボトルと比較して機能性の点で同等であり医薬品の品質にも影響を及ぼさないことを確認している。同社では引き続き同樹脂を採用する製品を検討している。