2013年06月07日
経産省、天然ガス市場の透明化へEUと共同研究
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、資源エネルギー庁

経済産業省・資源エネルギー庁は7日、欧州委員会(EU)と天然ガス及びLNGの国際的な市場動向について共同研究を行うと発表した。

天然ガス・LNG市場はこのところ、北米のシェールガス革命やアジアのガス需要増大、欧州におけるLNG需要拡大など、国際的に大きな変化が生じている。

だが、シェールガス革命では、北米のガス価格は下落したものの、アジアのLNG消費国や欧州では天然ガス価格が高騰を続けている。このため、消費国の競争力に影響を与え、貿易収支の悪化を招くなど、深刻な事態となっている。

日本とEUは、こうした課題を解決しようと、経済産業省と欧州委員会エネルギー総局の間で天然ガス市場のあるべき姿など以下の点について共同研究することにした。

(1)国際ガス市場に関する理解の共有
(2)天然ガス市場のあるべき姿に関する調査
(3)流動性と柔軟性を備えたグローバルなガス市場構築に資する政策に関する議論

経産省では今後、天然ガス・LNG市場の安定供給を確保しつつ、透明で流動性のあるグローバルなガス市場の構築を目指す方針。研究の成果は本年秋開催予定の第2回LNG産消会議やIEA閣僚理事会などで報告する。