2013年06月18日 |
東ソー、南陽のエチレンアミン第1系列を停止 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーは18日、南陽事業所(山口県周南市)のエチレンアミン(EA)製造プラント3系列のうち第1系列を停止し廃棄すると発表した。 東ソーはわが国唯一のEAメーカーで、南陽事業所には第1系列年産18,000トン、第2同35,000トン、第3同36,000トンと、計年産89,000トンの生産設備を持つが、競合各社の新設によって世界的に需給バランスが崩れ、事業採算が大幅悪化したため最も古い1系列設備の廃棄を決めた。2013年8月末停止の予定。 EAの世界需要は年間約40万トン。これまで需給バランスは比較的堅調だったが、最近中国にBASF(南京)やアクゾノーベル(寧波)が相次いで設備を立ち上げたため供給過剰状態となり市況軟化が続いていた。 今後は第2、第3系列による2系列年産71,000トン体制での生産となる。 <生産停止および廃棄する設備> ・対象製造設備 EA製造設備 第一系列(1967年製造開始) ・生産能力 年産1万8千トン ・停止予定時期 2013年8月末 <用語の解説> ■エチレンアミン(EA)について : ・EAはエポキシ樹脂硬化剤や紙力増強剤、キレート剤などの原料として幅広く使用されている有機化学品。 ・エチレンジアミン(EDA)といった分子量の低いグレードをローアミン、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)などの分子量の高いグレードをハイアミンと呼ぶが、東ソーではハイアミンを高収率で生産することが可能としている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1371523681.pdf |