2013年06月19日
森VEC会長「アベノミクス効果実感できない。参院選以降に期待」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の森俊三会長(信越化学工業社長)は19日の定例記者会見で、「国内需要の回復を期待していたが、依然立ち上がってこない。アベノミクス効果は実感できない」と失望感を露わにした。今後の見通しについては「着実に政策を実行し、夏の参院選以降に立ち上がってくると期待している」と指摘した。

VECは同日、5月の塩化ビニル樹脂(PVC)と塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の生産・出荷実績を発表した。PVCの生産は輸出引き合いの活発化を背景に生産意欲が高まり11万8043トン、前年同月比24.5%増となり、6カ月連続の前年比プラスである。

国内出荷はパイプなど硬質用と電線・その他用の増加により8万6231トン、同1.0%増で2カ月ぶりのプラスとなった。輸出は、「為替が円安に振れたことと、ロシアやインドなどの新興国がインフラ整備で需要が増加した」(森会長)ために、3万393トン、同67.3%増で5カ月連続のプラスとなった。出荷総計は11万6624トン、同12.6%増で6カ月連続のプラスとなった。

一方、VCMの生産は20万2422トン、同81.8%増で6カ月連続のプラスとなった。国内出荷は12万6354トン、同24%増で3カ月連続のプラス、輸出が4万6835トン、同4.82倍で6カ月連続のプラスとなり、出荷総計は17万3189トンで同55.2%増で6カ月連続のプラスとなった。

ニュースリリース
塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1371617438.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1371617438.xls