2013年06月24日
出光興産、SPS樹脂への高周波回路基板向けメッキ加工技術開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は24日、優れた電気特性・耐熱性を持つ、シンジオタクチック・ポリスチレン樹脂(SPS樹脂、商品名「ザレック」)への高周波回路基板向けメッキ加工技術の開発に成功したと発表した。

高周波・高速伝送回路基板には、伝送特性と誘電損失の低い材料が求められるため、高価なフッ素樹脂や液晶樹脂が使用されている。

出光興産は2008年から日本表面処理研究所(神奈川県横須賀市)と共同で、SPS樹脂へのメッキ加工技術の開発を進めてきた。

今回、原料配合を最適化したSPSを用いて押出成形したプレート表面に日本表面処理研究所が持つ独自の表面処理技術とメッキ技術を組み合わせ、密着性の高い導体金属層を形成することに成功した。

今後、ミリ波レーダーシステムなど自動車や家電・モバイル機器分野を中心に積極的に用途開拓を進めていく方針だ。

ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1372054982.pdf