2013年06月24日 |
JXエネ、三菱化学など 大幅省エネ可能な無機分離膜開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:千代田化工建設、三菱化学、NEDO、JX日鉱日石エネルギー、日立造船、ノリタケカンパニーリミテド |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は24日、NEDOのグリーン・サスティナブルケミカルプロジェクトに参加している早稲田大学、JX日鉱日石エネルギー、日立造船、三菱化学などのグループが、イソプロピルアルコール(IPA)の蒸留工程で50%以上の省エネ化が可能な無機分離膜を開発するとともに、世界初となる石油化学工場での連続運転200時間超を達成したと発表した。 従来の無機分離膜(A型ゼオライト膜)は耐水性が低く、実用化の範囲が限られていたが、今回プロジェクトではナノレベルでの結晶組成の最適化や結晶の成形技術の開発などに取り組み、水分濃度20%超の混合物からの水分の分離を可能にした。 具体的には、管状の多孔質セラミック支持体無機分離膜を施した長さ1メートルの膜エレメントの製造技術を確立した。これにより50%以上(最大79%)の省エネ化を可能にした。 JX日鉱日石エネルギーの川崎製造所に設置した試験装置により、IPA製造装置の無機分離膜性能評価で、連続運転200時間超を達成した。現在、連続運転1000時間超を目指し、分離性能と耐久性能評価に取り組んでいる。 同プロジェクトは期間が2009~2013年度の5年間。早大およびJX日鉱日石、三菱化学、日立造船、千代田化工建設、ノリタケカンパニー、財団法人ファインセラミックスセンターの各社・団体、大学では早大のほか宇都宮大学、大阪大学、名古屋工業大学、山口大学、芝浦工業大学の各校がメンバーとして参加している。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1372055162.pdf |