2000年11月29日
JRCCのシンポジウム、熱のこもった討論
パネラーからは多彩な提言も
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:住友化学、日本化学工業協会

 日本レスポンシブル・ケア協議会(JRCC)は29日、東京・千代田区の霞ヶ関ビル内プラザホールで、同協議会の設立5周年記念行事の一つである特別シンポジウム「レスポンシブル・ケア対話交流会—社会からの信頼向上に向けて—」を開催した。
 同交流会では、最初に香西昭夫・同協議会会長(日本化学工業協会会長・住友化学工業会長)が挨拶、スタンレイ・シズマンスキー・国際化学工業協会協議会レスポンシブル・ケア リーダーシップグループ議長(オキシデンタルケミカル環境安全部長)の祝辞に続いて、田中正躬・同協議会事務局長(日本化学工業協会専務理事)が基調報告を行い、パネル討論に移った。
 パネル討論のテーマは「社会からの信頼向上に向けて—化学産業への期待—」で、田中事務局長の司会で5人のパネラーによるプレゼンテーションとディスカッションが行われた。
 席上、各パネラーとも、化学業界の現在のレスポンシブル・ケア活動に対して率直に見解を表明、同時に今後の活動に対する期待と提言を熱っぽく披露した。その中では、「化学製品のベネフィットの丁寧な紹介も含めた情報開示の充実が必要」「消費者の理解を得るには双方向型の対話のさらなる積み重ねが大切」「環境対策ならびに情報開示のスピードアップに期待する」--といった指摘と提言が相次ぎ、化学関係を中心に会場を埋めたおよそ200人の聴衆の多くが熱心にメモを取っていた。
 パネラーは次の各氏。
 ▽ジム ウイストン(欧州化学工業連盟レスポンシブル・ケア議長)
 ▽早房長治(地球市民ジャーナリスト工房代表)
 ▽日和佐信子(全国消費者団体連絡会事務局長)
 ▽実平喜好(日本電機工業会化学物質総合管理委員会委員長)
 ▽田中康夫(JRCC企画運営委員会委員)

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多彩な提言が相次いだディスカッション(左から田中康夫氏、実平氏、日和佐氏、早房氏、ウイストン氏、右端:田中事務局長)