2013年07月04日
帝人、新規耐加水分解剤を開発し市場開拓へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:帝人

帝人は、樹脂の加工や様々な取り扱いに際して通常発生する有害なイソシアネートガスを全く発生しない、環境に優しい新規耐加水分解剤を開発し、市場開拓に乗り出したと発表した。

この耐加水分解剤は、カルボジイミド化合物を使用した全く新しいもので、従来製品以上の高い耐加水分解性能を有し、これを製造工程に使用することで、幅広い樹脂の耐久性を向上させることができる。また、カルボジイミドを使用することで、従来、樹脂と反応させる際に発生することが問題になっていた有害なイソシアネートガスが発生しない。このほど、サンプル供給を開始し、市場開拓に乗り出した。

同社は、自社展開する高耐熱性バイオプラスチックに活用するとともに、今後は化審法や安衛法、REACHなど化学物質の取り扱いに伴う法規制に対応している国内及び欧州での市場展開とともに、米国、中国における法規制への対応を進め、2018年には年産100トン規模を目指す。