2013年07月04日
東レ、石川工場で炭素繊維樹脂含浸シート設備増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは4日、石川工場(石川県能美市)で、炭素繊維「トレカ」(商品名)を使用したプリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)の生産設備増強を決めたと発表した。

ボーイング787型機の組立て機数が増えるため、供給増に対応するもので、投資額は約30億円。
高付加価値プリプレグを高効率生産できるよう最新鋭設備を導入する。生産開始は2015年2月の予定。

今回の第2系列増設は、ボーイング社の設備認定取得作業を進めている段階。
このためIT機器の筐体や自動車の外板(ボンネットやルーフ等)など、産業用途高付加価値プリプレグの需要増に対応するための増強となるが、増設設備は787型機向けのプリプレグ生産にも対応できる仕様となっている。

東レグループでは同プリプレグを、愛媛工場、石川工場のほか、米国の子会社トーレ・コンポジット(米国ワシントン州)で生産している。

<東レ・石川工場の概要>
(1) 所在地  : 石川県能美市北市町リ1
(2) 設 立  : 1975年6月
(3) 敷地面積 : 約35万平方メートル
(4) 従業員数 : 300名
(5) 生産品目 : ナイロン長繊維、ポリエステル長繊維「テトロン」、炭素繊維「トレカ」プリプレグ
(6) 工場長  : 竹内 芳裕