2013年07月09日
富士フィルム、スキンケア有効成分「アクネシューター」開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは9日、ニキビ・肌荒れに有効な油溶性の抗炎症成分「グリチルレチン酸ステアリル」を独自のナノマージ技術によって複数の保湿成分と組み合わせ、80 ナノメートルサイズまで安定的にナノ化した新成分「アクネシューター」を開発したと発表した。

また「アクネシューター」は、毛穴に集中浸透すること、塗布することで肌の水分量が増加し、肌内部の保水機能が改善することも確認した。今後、この新成分を用いて新たなスキンケア化粧品を開発する。


<用語の解説>
■「グリチルレチン酸ステアリル」とは
 グリチルレチン酸ステアリルは、マメ科の多年草である甘草から抽出される油溶性の天然の植物由来成分で、抗炎症、抗アレルギー作用を持つことで知られる。国内で化粧品に配合することが認められている油溶性抗炎症有効成分の中でも最も親油性が高く、かつ高結晶性のため水に溶けにくく、今まで効果的に化粧品へ配合することができなかった。