2013年07月10日
カネカ、「かつら用繊維」特許係争で有利評決
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは10日、難燃性ポリエステル系人工毛髪(かつら)用繊維の米国特許をめぐり、米国テキサス州の地方裁判所に韓国のUNO & COMPANY社および同社の米国販売代理人であるJBS HAIR(ジョージア州)、Jinny Beauty(テキサス州)両社の計3社を相手取り特許侵害訴訟を提起していた問題で、このほどカネカ側の主張がほぼ全面的に認められる陪審評決が下されたと発表した。

陪審評決の要旨は次の通り。
(1)UNO(ウノ)の販売代理店であるJBS HAIRと、Jinny Beautyの両社は、対象製品の全てにおいて、カネカの特許を侵害している。
(2)UNOは、対象製品の全てにおいて、JBS HAIRとJinny Beautyを含む輸入業者の少なくとも一部に対してカネカの特許侵害を誘引している。
(3)被告は、カネカの特許無効を立証できなかった。
(4)カネカは、UNOの特許侵害によって550万ドルの逸失利益に相当する損害を被った。
(5)カネカは、被告による上記に含まれない製品の販売について、10%の料率で計算される実施料に相当する損害を被った。