2000年11月29日
旭硝子、化学品開発研究所を再編、強化
4センター体制、「顧客密着」目ざす
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭硝子

 旭硝子は29日、化学品の試作機能強化と,商品開発の迅速化を図るため、化学品事業本部傘下の生産技術開発センターと商品研究開発センターの2センター体制を再編し、「生産技術開発センター」「機能材料開発センター」「加工技術センター」「ウレタン商品開発センター」の4センター体制を構築すると発表した。2001年7月をめどに実施する。これと合わせ、千葉、鹿島両工場と中央研究所、中研玉川分室に分散していた開発拠点を千葉、鹿島および中研の3拠点に再配置し、開発と製造の一体化による商品開発を行う。2001年5月完成を目標に約30億円を投じて千葉に加工技術センター、鹿島にウレタン商品研究センターの建屋を新設する。
 同社は「Shrink to Grow」を基本戦略に掲げ、事業の選択と集中を図ることによって事業構造の改革と強化に取り組んできた。化学品事業は幅が広く、顧客密着型の研究開発、試作体制の拡充が課題となっていた。
 4センターのそれぞれの研究テーマ、内容は次の通り。
 
(1)生産技術開発センター(膜、プロセス開発、フッ素樹脂・ファインケミカルズの生産技術開発など)

(2)機能材料開発センター(中間体・原体の素材開発、ファインケミカルズの商品開発など)

(3)加工技術センター(フッ素樹脂などの加工技術開発・試作、映像メディアの商品開発)

(4)ウレタン商品開発センター (ウレタンの商品開発)