2000年11月29日 |
ノバ・ケミカルズ、来年1Qに米イリノイ州のPS設備を閉鎖 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
カナダのノバ・ケミカルズは現地時間の28日、同社が米国イリノイ州Jolietに有しているPS(ポリスチレン)設備について、2001年第1四半期をめどに閉鎖する、と発表した。 今回閉鎖が決定した設備は、同社が1998年末に米ハンツマン・ケミカルから買収した設備で、生産能力は年産10万5,000トン。同社のシニアバイスプレジデントで、スチレン事業を担当するChris Pappas氏は、「産業のマージンが低い中でJolietの設備のコストは、我々のPSネットワークにおいて最も高い。また低コストでプラントを置き換えを実施するには、経済的な正当性がない」と語った。また、スチレン製品販売部門のRon Hornack氏は、「Jolietの閉鎖が市場に重大な影響を与えることはないだろう。我々はユーザーの混乱を最小限に抑えるつもりであるし、ユーザーが改良された製品と他の設備からの一貫体制によるメリットを享受できると信じている」と述べた。 なお、同社は、Jolietの設備閉鎖に加え、数ヵ所で生産性の低い設備を序曲する考えで、これらにより2000年第4四半期に税引き後の経費として約6,800万ドルを計上する見通し。 |