2013年07月17日
PVCの6月出荷回復、住宅着工増加 好影響
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)は17日、6月の塩化ビニル樹脂(PVC)と塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の生産出荷実績を発表した。
PVCの生産は輸出好調を背景に10万9870トン、前年同月比43.2%増で6カ月連続の前年比プラスとなった。4-6月合計でも33万2477トン、同21.2%増の高い伸びとなった。
6月の国内出荷は9万97トン、同4.1%増で2カ月連続のプラスで、このうち硬質用が5万1128トン、同6.7%増で2カ月連続のプラスだった。これについて森俊三VEC会長は「住宅着工件数が平成20年当時まで回復していることを反映したものだ」とし、「今後、住宅用に加え、土木関係でも回復に転じることを期待している」と指摘した。軟質用は2万1011トン、同8.5%減で4カ月連続の前年割れ、電線・その他用が1万7958トン、同14.3%増で9カ月連続のプラスとなった。
輸出は2万9436トン、同71.3%増で6カ月連続のプラスとなった。森VEC会長は「円安に転じたことで価格競争力が強化されるとともに採算も好転し、輸出意欲が高まった」と説明した。出荷総計は輸出増を背景に11万9533トン、同15.2%増で7カ月連続のプラスとなった。
一方、VCMは、生産が18万7889トン、同517%増で7カ月連続のプラス、国内出荷が12万493トン、同42.5%増で4カ月連続のプラス、輸出が4万4134トン、同2.296倍で7カ月連続のプラス、出荷総計が16万4627トン、同58.6%増で7カ月連続のプラスとなった。

ニュースリリース参照
塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1374038746.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1374038746.xls