2013年07月24日
理研、オートファジーが糖鎖の代謝に関わることを発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所(野依良治理事長)は24日、細胞内の不要なタンパク質などを分解するオートファジーが特定の糖鎖の効率の良い代謝に関与し、リソソームと呼ばれる細胞小器官の機能維持に重要な役割を果たしていることを発見したと発表した。

今回の発見により、オートファジーが糖タンパク質の糖鎖の代謝に関与することが初めて明らかになった。最近、さまざまながん組織にシアリルオリゴ糖が特異的に蓄積されていることが報告されており、オートファジーの機能不全がある種の細胞のがん化のメカニズムに関与する可能性を示唆している。

理研では今後、オートファジーと糖鎖代謝の関係性の詳細を解明する方針である。