2000年11月28日
サムスン綜合化学、サムスン石油化学へのPTA事業売却を検討
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学

 韓国のサムスン綜合化学は、PTA(高純度テレフタル酸)事業について、同社とBP、三井化学の合弁会社であるサムスン石油化学に売却する意向があることを明らかにした。
 サムスン石油化学は、サムスングループ50%、BP35%、三井化学15%出資による合弁会社で、蔚山に年産93万トンの生産能力を有している。今回サムスン綜合化学・大山の35万トン(公称能力、実能力は推定38万トン)設備の取得が実現すれば、年産128万トンと、三南石油化学(100万トン)を抜き、韓国最大のPTAメーカーとなる。
 なお、サムスン綜合化学は、現在石油化学メーカー数社と外資導入について検討を進めているが、これを実現する環境を整えるため、同社に出資しているグループ企業から2,002億ウォンの増資を承認されており、キャッシュフローの問題に対する懸念は薄れつつある。このため、「今回の売却は、いくらで売却できるかが一つの大きな焦点となる」(韓国の業界関係者)という見方もある。