2000年11月28日
エチレンセンターの定修、来年は激減の見通し
スキップが相次ぎ、3~4月はほとんどゼロに
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学、三菱化学

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国のエチレンセンターによる来年の定修件数は例年を大幅に下回る見通しとなった。
 現在、定修・運休を計画しているセンター会社は、三菱化学(鹿島と水島)、三井化学(千葉)、大阪石油化学(堺)、出光石油化学(千葉)の4社だけ。しかもこのうちの出光石油化学の場合は、「4年定修」の2年目に当たるため半月強の運休にとどまる模様。 わが国のエチレンセンターの定修は年によって件数が異なるが、少ない年で6社、多い年では8社を数える。今年は8社・10工場と多かった。来年に激減する見通しとなったのは、4年定修の広がりによってスキップするところが増えたためと見られる。
 特に3~4月の減少が目立つ。これまでわが国のエチレンセンターの定修は、多くが3月から4月に集中するパターンをたどってきたが、来年は、出光石油化学の短期定修だけに終わる見込み。残りは5月から7月になる見通しにある。