2000年11月27日
カーボンブラック、10月は生産前年割れ/出荷は微増
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会は27日、10月の品種別出荷実績をまとめた。これによると、10月はゴム用ファーネス、非ゴム用ファーネスとも生産は前年同月を割り込み、合計では2ヵ月連続のマイナスとなったが、出荷はゴム用ファーネスが2.1%増加し、合計でも1.6%の増加を記録した。
 品種別に見ると、FEF、GPF、FTは生産出荷ともプラスとなったものの、主力のHAFやSRFはともに前年割れとなった。
 またカーボンブラックの9月輸出は、前年比5.3%増の2,068トン、輸入は8.1%増の6,098トンとともに増加を持続しているが、徐々に伸び率は鈍化している。輸出は耐、中国、インドネシア向けが大きく増加する一方、オランダ、香港、スペイン向けは大幅に減少している。また輸入は、台湾、ドイツ、カナダ向けが20~30%台の増加となっている。
 このほかカーボンブラックの需給に大きな影響を与える自動車の需給について、国内出荷は9月は減少したものの10月速報値は2.9%増、9月の輸出は6.7%減少した。また生産は9.6%減少、輸入は2.5%増加した。一方、タイヤの需給について、国内出荷は9月はマイナスとなったものの10月速報値は9.3%増加、9月の輸出は7.8%減少、また生産は4%増、輸入は9.5%増加した。

http://www.c-nt.co.jp/data/cb/2000cbp.html">2000年カーボンブラック品種別生産実績(表)
http://www.c-nt.co.jp/data/cb/2000cbs.html">2000年カーボンブラック品種別出荷実績(表)