2013年08月09日
積水化成品の集中豪雨対策「アクアロード」販売好調
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化成品工業
「アクアロード アンダーパス」施工例

東北地方を中心に各地で集中豪雨被害が出ているが、積水化成品工業が道路の冠水や河川氾濫対策用として上市中のプラスチック製“第二用水路”「セキスイ アクアロード」が好評だ。

水の溢れやすい道路の下にもうひとつ溜まった水を誘導して逃がしてやる貯留浸透槽部材を敷き詰めることで、道路の冠水を防ぐというアイデア商品。ポリプロピレン製のため軽量で、施工も簡単という長所がある。

ゲリラ豪雨とも呼ばれる局地的な集中豪雨は、河川の氾濫や土砂崩れ、道路の冠水といった被害をもたらしているが、都市部で発生する被害の中には、下水道整備の遅れや排水能力の不足が原因とみられるケースも少なくない。

そうした事情もあってか同社には最近、全国各地から問い合わせや注文が寄せられるようになった。施工はゼネコンや道路工事会社が担当する。

最近だけでも東京都葛飾区や兵庫県尼崎市、沖縄県伊平屋村、群馬県みどり市など8地区で施工を終えて納入完了したが、まだ多くの“受注残高”をかかえているようだ。

積水化成品では2012年の「アクアロード」売上高3000万円に対して、13年は1億円と3倍以上の販売増を見込んでいる。