2013年08月27日
エーザイ、フィラリア症治療薬でWHOから事前認定を取得
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:エーザイ

エーザイは27日、インド・バイザック工場で製造するリンパ系フィラリア症治療薬「ジエチルカルバマジンクエン酸塩(DEC)100mg錠」について、世界保健機関(WHO)から事前認定を取得したと発表した。

リンパ系フィラリア症は、顧みられない熱帯病(NTDs)の一つであり、治療薬について製薬企業がWTOの事前認定を取得するのは、世界で初めてのケースとなる。

同社は、2020年までにNTDs10疾患の制圧を目指す国際官民パートナーシップ「ロンドン宣言」に参画。リンパ系フィラリア症治療薬DECは世界的に供給不足状態にあり、大きな障害になっている。

エーザイでは、高品質なDEC錠22億錠をインド・バイザック工場で生産し、2013年から7年間にわたって同疾患の蔓延国に無償提供するという契約をWTOとの間で締結している。

今後、WHOの集団投薬プログラムに従い、2013年中にインド・バイザック工場からDEC錠の供給を開始する予定である。