2013年08月30日
中外製薬など骨粗鬆症治療薬「ボンビバ静注」説明会開く
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:中外製薬

中外製薬と大正富山医薬品は30日、骨粗鬆症治療薬「ボンビバ静注」の説明会を東京・大手町で開催した。
説明会で挨拶に立った中外製薬の戸早正昭・常務執行役員営業本部長は、「昨日発売したが、出足は想定通り順調だ」と強調した。

製品説明では、月一回のワンショット静注の骨粗鬆症治療薬であり、経口剤が飲みづらい患者や服用を忘れがちな患者に向いている。とくに注射剤であるため、薬剤が確実に血中に届き、効果を発揮するメリットを強調した。

この後、伊東昌子・長崎大学病院メディカル・ワークライフバランスセンターセンター長教授が「ボンビバ静注の臨床有用性と今後への期待」をテーマに講演を行った。

伊東教授は、3年間の臨床試験の概要を説明した後、有効性・安全性が確認されたと強調した。また、日本における骨粗鬆症治療におけるビスホスホネート開発の変遷では、1日1回投与、週一回投与、月一回投与と流れてきたが、「月一回のメリットは大きいが、患者に応じて使い分けるケースも出てくるのではないか」と指摘した。