2013年09月02日
東ソー、「環境対応型ウレタン触媒」開発、設備新設
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:東ソー

東ソーは2日、アミン系の環境対応型ウレタン発泡触媒(商品名:RZETA)を開発したため、南陽事業所(山口県周南市)に投資額20億円で製造設備を新設すると発表した。

ウレタン発泡樹脂は、自動車のシートや寝具などのクッション材をはじめ断熱材、接着剤、塗料など幅広い用途を持つが、「RZETA」は、大気・土壌などの汚染原因物質となる揮発性有機化合物(VOC)の発生を低減させた環境対応型の触媒。ウレタン樹脂中にアミン類を閉じ込めることで特有のにおいを抑えることができる。VOCが発生しないため、色変化の問題も解決でき、ウレタン樹脂の性能は変わらない、などの特長を持つ。

近く南陽事業所に設備建設に入る。所要資金は約20億円。完成は2014年11月の予定。

同社はエチレンアミンの誘導品であるウレタン発泡触媒「TEDA」「TOYOCAT」製品を約40年にわたり製造・販売してきた実績がある、今回の新触媒上市により、さらに高機能商品の充実、拡大を図る。

<新設計画の内容>
(1)立地  当社 南陽事業所(エチレンアミン製造設備 第一系列内用地)
(2)対象設備  アミン系環境対応型ウレタン発泡触媒(RZETAR)製造設備
(3)投資額  約20億円
(4)着工  2013年9月
(5)完工予定  2014年11月

◇東ソー・ホームページ http://www.tosoh.co.jp/division/products/pd000293.html

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1378096299.pdf