2013年09月04日
帝人子会社、パラ系アラミド繊維製防弾ファブリック発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人は4日、グループ企業でパラ系アラミド繊維「トワロン」を展開中のテイジン・アラミドB.V. (本社:オランダ)がこのほど、装甲車両の乗員の安全を守る防弾ファブリック(織物)「トワロン T765」を開発し、市場展開していくと発表した。10月10日~13日に英国ロンドンで開催される国際防衛安全見本市「DSEI」に出展する。

「トワロンT765」は軽量で、高強度、耐衝撃性、高弾性、耐熱性などの高い性能を備えたパラ系アラミド繊維「トワロン」を縦方向に積み重ねて編んだ。これを樹脂などと組み合わせてコンポジットにし、スポールライナー(飛散防止内張り)として、鉄、セラミック、アルミニウム、チタンなどの金属製の装甲車両の内側に装着することにより、車両が被弾した際、装甲内面の金属が衝撃波で飛散するのを抑制することができる。

戦車、トラック、人員運搬車などの軍用車両や、一般の民間車両に装着することにより、車両が被弾した際の乗員の安全確保に大きく貢献する。