2013年09月06日
カネカの初期塩ビ製造装置、“未来技術遺産”登録
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ
左から塩ビ重合器、反応器、アセチレン発生器

カネカは、大阪工場に保存中の1950(昭和25)年当時の塩化ビニール製造装置が、国立科学博物館の「重要科学技術史資料」として登録されたと発表した。

登録されたのは、同社が月産60トンで工業化した当時に実験用として使用していた、塩ビ重合器(容量5000リットル)、塩ビモノマー反応器、アセチレン発生器の各装置。

あの当時、製造法は乳化重合法から懸濁重合法に、また原料もカーバイドから石油に移行する直前だった。
国内に現存する最古級の塩ビ製造装置とされている。

国立科学博物館は、わが国科学技術の発展に重要な役割を果たした科学技術史資料を“未来技術遺産”として次世代に残そうと、2008年度から台帳登録制度をはじめた。今回は13年度分として新たに22件が登録され、登録件数は合計135件となった。

登録認証授与式は9月10日に国立科学博物館で行われる。