2013年09月09日
JST調査、中学理科教員の得意科目「化学」86%でトップ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:科学技術振興機構

科学技術振興機構(JST)理数学習支援センターは、今年3月に全国で実施した「平成24年度中学校理科教育実態調査(速報)」の結果を発表した。中学校で理科を担当する教員1229人と2年の生徒1万3430人を対象に実施した。

設備備品費と消耗品費では、前回調査(平成20年度)に比べて大きな差はなかった。また、「科学部が学校にない」と回答した学校の割合は前回調査の66%から73%と高くなっている。科学部を設置する場合に障害となる事項は「顧問となる教員の不足」が69%で最も高かった。

教員を対象にした調査では、「観察や実験」の頻度について、「週1回以上行っている」と回答した教員の割合は63%から55%に低下した。また、得意・苦手科目では、得意・やや得意と肯定的に回答した理科教員の割合は「化学」が86%で最も高く、次いで「生物」72%、「物理」68%、「地学」57%、「情報通信技術の活用」50%で、前回調査とほぼ同様の傾向を示した。

生徒に対する調査では、理科の価値・重要度について「好きな仕事に役立つ」と回答した割合は34%から28%に低下した。科学部に所属している生徒は1%であり、入部しなかった理由について「科学部がないから」と回答した生徒の割合は59%で最も高かった。