2013年09月10日 |
経産省、「EUとの天然ガスに関する研究協力」成果発表 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省、資源エネルギー庁 |
資源エネルギー庁は10日、今年6月から経産省と欧州委員会(EU)エネルギー総局との間で実施してきた、天然ガス及びLNG市場に関する研究協力の成果をまとめ発表した。 LNGの安定的で低廉な調達に向けて、世界最大の天然ガス消費地域であるEUとの連携強化を図るのが狙いで、(1)国際ガス市場に関する理解の共有 (2)天然ガス市場のあるべき姿についての調査 (3)流動性と柔軟性を備えたグローバルなガス市場構築に必要な政策、の3つが中心テーマ。 この結果、成果として、天然ガスが引き続き重要な燃料と見込まれること、天然ガス価格は経済社会に与える影響が大きいこと、天然ガス価格の高止まりは、天然ガス以外の燃料に対する投資につながる可能性があること、などの点で認識が一致した。 また、天然ガスが他の燃料に対して競争力を維持していくためには (1)天然ガス価格の信頼性の向上 (2)ガス市場の流動性向上 (3)バランスのとれた天然ガス需給 が必要であるとの点で一致した。 日本及びEUは今後も類似する懸念や利益を考慮し、低炭素化の目的を含めてそれぞれでガス市場の動向を継続的に分析する。さらに他の国、機関の専門家も含めて、IEAの後援を受けつつ調整が行われる国際LNG共同研究会の立ち上げを検討するとしている。 |