2013年09月11日
東洋エンジ、カナダでオイルサンド生産設備受注
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング

東洋エンジニアリング(TOYO、石橋克基社長)は11日、カナダで石油資源開発の子会社からオイルサンド生産設備を受注したと発表した。契約金額は8億カナダドル。

同国アルバータ州ハンギングストーン鉱区に、SAGD法による日産2万バレルのビチューメン(超重質油)生産設備を設計、調達、建設する。

オイルサンド層から直接ビチューメンを回収する、最新のIn Situ法を採用する。主要設備は水蒸気発生装置、油水分離設備、水処理設備、製品貯蔵設備などで構成。契約後2.5年後の完成をめざす。

カナダ現地法人(Toyo-Canada)を通じて、石油資源開発子会社 Japan Canada Oil Sands (JACOS)から受注した。ハンギングストーン鉱区はアルバータ州フォートマクマレー市から南西50キロに位置。
オイルサンドの開発はオペレーターであるJACOS(権益保有75%)と同国資源大手、Nexen Energyとの共同事業として進められる。

設備は当面は日産2万バレル能力だが、3万バレルまで増産可能な設備とする。

<用語の解説>
■ SAGD法とは : Steam Assisted Gravity Drainage、水蒸気を井戸に圧入してビチューメンを回収する方法。
■ In Situ法とは :in situはin place(その場で)の意。この場合、地下で砂と分離して生産する。


ニュースリリース参照
カナダでSAGD法によるオイルサンド生産設備受注
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1378869719.pdf

(英文)
EPC Contract for Oil Sands SAGD Facilities in Canada
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1378869719.pdf