2013年09月12日
NEDO、植物由来化学品製造プロセス開発実施体制決る
【カテゴリー】:行政/団体(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は12日、「非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発」の実施体制を発表した。

この事業では、非可食性バイオマスから化学品までの一貫製造プロセスを構築し、石油由来化学品と比較して、性能が同等以上かつコスト競争力のある化学品の開発をめざす。

研究開発項目は2つで(1)は「非可食性バイオマスから化学品製造までの実用化技術の開発」がテーマ。前処理技術が簡易で早期実用化が期待できる、草木系バイオマスから化学品までの一貫製造プロセスを委託・助成する。
研究項目(2)は「木質系バイオマスの一貫製造プロセスの開発」で、木質系バイオマスから化学品までの一貫製造プロセス開発を委託事業として実施する。

<助成・委託先>
■非可食性バイオマスの実用化技術の開発
◇「植物イソプレノイド由来高機能性バイオポリマーの開発」を日立造船。
◇「非可食性バイオマス由来フルフラール法THF製造技術開発」を、三菱化学と王子ホールディングスの両社。

■木質系バイオマスからの一貫製造プロセスの開発
◇「高機能リグノセルロースナノファイバーの一貫製造プロセスと部材化技術開発」:京都大学、王子ホールディングス、日本製紙、星光PMC、京都市。
◇「木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発」: 日本製紙、森林総合研究所、産業技術総合研究所、東京大学、住友ベークライト、京都大学、宇部興産、ユニチカ、日本化学機械製造、日本化薬、大陽日酸、東レ、旭硝子、三井化学、新潟バイオリサーチパーク、帝人、三菱化学。
事業期間は、いずれも平成25年度から31年度までの7年間。