2013年09月17日
生物研など、カイコで働く1万個の遺伝子配列解読に成功
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業生物資源研究所は17日、中国の西南大学、産業技術総合研究所、東京大学と共同で、カイコのさまざまな組織に由来する完全長cDNAライブラリを作製し、1万1104個の遺伝子の塩基配列解読に成功したと発表した。

カイコは、多くの農業害虫と同じチョウ目に属することから、チョウ目害虫のモデル昆虫としての利用が進み、チョウ目害虫に選択的に作用する新しい害虫制御剤の開発につながる有用な遺伝子の特定が加速化されることが期待される。

また、カイコでの有用物質生産の効率化に資する遺伝子の発見にもつながり、遺伝子組換えカイコを用いた医薬品・検査薬の開発が加速化させることが期待される。