2002年05月13日
中外製薬、国内診断薬子会社の株式を富士レピオに譲渡
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:中外製薬

 中外製薬と富士レビオ(東京都中央区、徳光達生社長)の両社は13日、中外の100%子会社である中外診断科学株式会社(東京都豊島区、加藤治男社長)の全株式を富士レビオに譲渡することで合意したと発表した。
 
 中外診断科学は、1998年から同社の一部製品の販売を富士レビオに委託してきた。今回の合意は、日本でのDNA診断のプレゼンス確立をめざす富士レビオと、中外の100%子会社ジェン・プローブ・インコーポレーテッド(米国カリフォルニア州)がもつDNA診断関連製品の日本での一層の浸透、および同社DNAプローブ技術の活用が見込める企業への事業移管を企図した中外製薬とが、互いに最適な選択と判断し成立した。

 株式譲渡の時期は今年9月末を予定。中外はこれまで、グループの経営資源をコア事業である医薬事業へ集中化する方向で施策を展開してきた。また、今年10月には、F・ホフマン・ラ・ロシュの100%子会社日本ロシュと合併する計画を進めている。